今後のプランについて。その2

へその緒ファームの活動の原点「地域の付加価値を高める」こと。


これの実現には、持続性を持たせるための「収益」が必要になります。


限られた土地で育てた作物を売る。


その為に、まずは地域の特徴について考えます。



〜地域の現状把握〜

(田んぼ)

平野部に比べ狭く、へその緒ファームのある集落全部でも20町歩程度です。

圃場1枚は広くても2反、0.5反〜1反ほどの面積の水田が刈谷田川に沿って並びます。

現在はJAへ南蒲米として一まとめにされ出荷されています。

田んぼダムに指定されているため、保水力が損なわれるような土地改良は出来ません。

水稲や麦、マコモタケなら出来そうですね。


(畑)

水田の半分にも満たない面積です。多品種の作物が栽培されていますが、多くは自家用です。

でも食べきれず放置された作物が目立ちます。昔は市街地へ売り歩いている光景をよく見ましたが、いまでは生産者さんも高齢化し、販売力が落ちてしまっています。


中でもブドウの栽培がメインです。ブドウは収益が高いため古くに地域で始めたようです。

シャインマスカットを研究し高品質な製品を直売所に卸している生産者さんもいます。


へその緒ファームの畑はたいてい水捌けが悪い土地です。少し掘ると粘土質の土壌になります。


こういった土地には、芋類が良いのでしょうか。里芋はとても美味しいです。



(環境)

へその緒ファームのある集落は一級河川刈谷田川の中流域に位置します。水質は良好のようですが、ブラックバスなど外来種も増えています。


100m程度の小高い里山に囲まれており、一部で山を切り開き、果樹栽培も行われています。

大部分は手付かずの雑木林となっており、鉄塔と電波塔を建てる際の搬入路が自然に浸食されながら残されています。


へその緒ファームの山も大半が雑木林で、熊のフンが落ちていて少し怖いですが、山菜やキノコも自生していて自然豊かで野遊び好きにはたまりません。


熊の出没が近年増えています。これは熊の餌が減ったという説もありますが、私は熊の棲家と人里の境界が曖昧になってきていることが要因だと考えています。


これら現状を踏まえ、へその緒ファームでは先ず以下の3つに挑戦したいと思います。


①慣行栽培をやめ、これまで地域になかった作物の栽培を始めます。

→芋類や果菜類の中から、適した作物を研究してチャレンジします。地域の目玉になれるものを目指します。


②地域で無駄になっている作物を有効活用します。

→摘果した果樹、食べきれず放置する作物を集めて、加工品を作ったり、加工品つくり教室の開催を計画しています。生産者と消費者の方、お互いがwinwinになれたら素敵ですね。


③里山での「林間栽培」を行います。 参考文献:山の幸利用百科(大沢 章 著)

→肥沃な大地は作物の栽培にうってつけだと思います。手を入れることで人里での獣害被害の防止にも役立てたら嬉しいです。無農薬無肥料、自然の環境で育つ野菜なんて、想像しただけで楽しくなってきます。どんな形になるのか、今から楽しみです。



目指すは収益を上げて「持続性」を持たせる事業にすること。


具体的にどのような作物を育て、どのような方へ召し上がっていただきたいのか、

これから構想を練っていきます。

へその緒ファーム

新潟県のへそ見附市で活動するへその緒ファームです。田舎ならではの価値を活かした事業に取り組みます。後世に残る田舎をカタチ作り次世代へ継ないでいきます。

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